一の谷の合戦(7)" />

2005年07月10日

●源義経●〜手(グー)一の谷の合戦(7)

ひらめき坂落とし


「源平の軍士等互に混乱し、白旗・赤旗色を交へ、闘戦の体たらく、山を響かせ地を動かす」(『吾妻鏡』・寿永3年<1184>2月7条)

源平の両軍入り乱れての戦いは一進一退のまま、その勝敗はなかなか定りませんでした。そこにまたしても義経の奇襲です。

7日の寅の刻(午前4時頃)、義経CD三浦義連ら七十余騎の精鋭を引き連れて、敵陣を見下ろす鵯越の山上に集結して機会を窺っておりました。
この時、すでに眼下の手(グー)一の谷陣地一帯は、激戦の真最中でした。

「一の谷の上、鉢伏磯の道と云ふ処に打登り遥かに差覗きて谷を見下せば、軍陣には楯を突き並べ、士卒は矢束うぃ寛(くつ)ろげ、〜中略〜大手の戦ひは、はや半ばと見え、鬨(とき)の声矢叫びの音山を穿ち谷を響かし、源平赤白の旗春風に靡(なび)く有様は、劫火の地を焼くも斯くやと思ふばかりなり」(『源平盛衰記』)。

そこで義経は何頭かの鞍を置いた馬を追って急坂をを降りさせました。脚を折り転がってゆく馬もあれば、無事に降りてゆく馬もありましたが、そのうちの三頭が無事着地しました。これを見た義経が、

くはおとせ(そら降りろの意。)義経を手本とせよ
と言って、先頭をきって駆け下るや、続いてCD三浦義連が「三浦の人々にとって、これくらいの崖道は馬場のようなものだ」(『源平盛衰記』)と壮語して駆け下り、それに続いて大勢が一気に駆け下り。平氏の屋形に火をつけました。これが世に言う義経の「ぴかぴか(新しい)鵯越の逆落とし」の奇襲戦法です。

一方の『源平盛衰記』では、土地の猟師携帯電話鷲尾義久に案内され、義経が「鹿が通るところを、馬が通れないはずはない」と言って、馬で一気に駆け下り、63732畠山重忠が馬を労わり背負って下るエピソードが有名ですが、こちらは『平家物語』を元に脚色されたものと思われます。
また、『義経記』には手(グー)一の谷合戦の具体的記述はありませんが、堅固な手(グー)一の谷の軍陣を、地理もわからず兵士の数でも劣っていた義経が攻め落としたことは「凡夫(ぼんぷ)の仕業ならず(常人にできることではない)」と、63814梶原景時が賞賛する場面が有ります。これは、義経に好意を抱いていない63814梶原景時ですら、武将としての彼の功績を認めたという特別な意味を持ちます。

背後からの奇襲に平氏軍は総崩れとなりました。

携帯電話鷲尾義久・・・鷲尾荘司武久の子。三郎・熊王丸とも称されました。丹波国多紀郡鷲尾の住人で、『平家物語』によると、猟師として手(グー)一の谷合戦の際に、義経軍の道案内をし、源氏に勝利をもたらしたと言われています。
恩賞として、義経より「」の一字を与えられ、「義久」と名乗ることを許されました。その後も義経の郎党として活躍し、奥州・衣川館襲撃時に戦死しました。

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【戦の濱の碑・須磨浦公園】〜「歴史の扉 〜史跡を訪ねて〜」様より
ニックネーム ちこりん at 15:04 | Comment(8) | TrackBack(7) | ●源義経●一の谷の合戦
この記事へのコメント
テレビを見終わり自分の日記を書き、また感慨にふけりながら読ませていただきました。範頼のお褒めとは逆に「3種の神器は?」と聞いた梶原景時の言葉が今後の彼の行動を暗示していますね。じゃあ君は何をやっていたんだね、と聞きたくなるような場面でした。
Posted by papichan2222 at 2005年07月10日 21:05
papichan2222と同意見です。
書こうと思ったことを書かれてしまったぁ。
Posted by ryi at 2005年07月10日 21:50
>papichanさん
御訪問&コメント有難うございます♪

景時殿の御言葉はやはり含みが有りますよね♪ただ、記事にもあるように『義経記』では賞賛もしているのでできれば「あっぱれですな、九朗殿!だが、残念ながら三種の神器は・・・・」と言って欲しかったです♪
Posted by ちこりん at 2005年07月10日 23:53
>ryiさん
いつも御訪問&コメント&TB有難うございます♪

あら♪そうでしたか♪
でも、やはり梶原殿の言葉は結構気になりましたよね♪
Posted by ちこりん at 2005年07月10日 23:55
こんにちは♪
ドラマを見た後でこちらの記事を読むと、また色々な見方が出来てほんとに面白いですね。改めて一の谷関連の記事を拝見してました。

景時のそのセリフはぜひ言って欲しかったですね。
だけど皆様の書き込みを拝見すると、今後彼は何かあるんでしょうか?あっ、でもやっぱり知らなくていいです…。
Posted by 小巻 at 2005年07月11日 06:03
>小巻さん
御訪問&TBコメントありがとうございます♪

御参考にしてくださって誠に有難うございます♪梶原殿は・・・色々あるので今後チェックポイントキャラクターとだけ言っておきましょうね♪
Posted by ちこりん at 2005年07月11日 09:12
コメントありがとうございます。
今度のブログからこちらへは、トラバが飛ばせないみたいです…
Posted by ひなすけ at 2005年07月17日 21:17
>ひなすけさん
御訪問&コメントありがとうございます♪

いえ♪どうかお気になさらずともブログの方を御拝見させて頂く所存です♪お気配り、有難うございます♪
Posted by ちこりん at 2005年07月17日 21:47
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